【よくある質問】電動自転車、故障の原因と長持ちのコツ2022.06.18
いつもご利用いただきありがとうございます。
地域にもよりますが、ここ数年の電動自転車の普及率はすごいです。
学生さんもご両親と一緒に来店いただき、通学用に電動自転車を買っていくことも毎年増えているように感じます。
そんな電動自転車ですが、3年くらいで乗れないくらいにボロボロにしてしまうお客様が結構います。例えば、モーターが動かなくなったり、異音が出たり、車輪のトラブルも多く見かけます。
電動自転車が多く売れるお店であれば、納車するときにお客様にきちんと説明するべきですが、実際は説明不足のお店が多いと思います。最近はネットで購入する人も多く、ネットでは説明は全くないでしょう。
電動自転車の修理は、普通自転車よりも高額になることが多く、故障具合によっては数万円になることもあります。避けることができる故障については、当店としましても出来るだけ壊れないで利用していただく方が良いのです。お客様はもちろん無駄な修理費がかかりませんが、お店側も修理で忙しくなりすぎないからです。
ということで、今回は電動自転車を長持ちさせるコツを紹介したいと思います。
1.空気はしっかり入れる!
2.バッテリーを大事にする
3.アシスト「強」&変速3段ばかり使わない!
4.鍵の開錠を忘れない!
5.スイッチはやさしく押す
この記事を読んで実践してもらえると、電動自転車の大きなトラブルは避けることができると思います。興味のある方は是非読んでみてください。
1.空気はしっかり入れる
自転車の空気は、乗っても乗らなくても徐々に減っていきます。空気圧不足で自転車に乗るとタイヤが常につぶれたような状態になり、路面との抵抗が増します。特に電動自転車は車体重量が重いので、ペダルをこぐと重たく感じてしまいます。
タイヤの空気圧が弱い状態で乗ると、
・パンクしやすい、タイヤが傷みやすい
・バッテリーの減りが早い
・衝撃吸収性が悪く、車輪に負担がかかりスポークが折れる
購入後半年くらいでペダルが重くなった、バッテリーの減りが早く感じる方に聞くと、購入後一度も空気を入れていないというケースがほとんどです。
ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどの20インチの3人乗り対応電動自転車は特に空気圧には注意しましょう!子供さんを乗せているときにトラブルが起きると大変ですから。
(自転車は「生活の道具」に過ぎないかもしれません・・・だからこそ毎月1日は「空気入れの日」などと習慣にするのが理想的です。)
タイヤの空気が少ないまま歩道などの段差を走行するとパンクします。
2.バッテリーを大事にする
・充電のタイミングは、20%以下まで減ってから充電する。
・バッテリーは、高温多湿、低温に弱いので充電しない日でも室内保管する。
・しばらく乗らない場合、バッテリーは残量50%くらいで保管しておく。
これでバッテリーの寿命はかなり違ってきます。
特に冬場は早朝、電源をONにするとエラーが表示されたり、アシストが弱かったり、新品のバッテリーでも極端に性能が低下しますので注意が必要です。
3.アシスト「強」&変速3段ばかり使わない!
電動自転車はアシストモードが3段階、変速も3段階ありますが、アシスト「強」そして変速ギアの「3」で常に走ると、3年で壊れるリスクがかなり高くなります。
せっかく高いお金を出して電動自転車を買ったのだから、出来るだけ楽に乗りたい、早く走りたい(普通の自転車には追い抜かれたくない・・・)など気持ちは分かりますが、電動自転車に(特にモーターやチェーンなどの駆動系部品に)はかなりの負担がかかっています。
メーカーの説明書には、「バッテリーの減りが早くなります」程度にしか書かれていませんが、要注意です。電動自転車の普及が進んだ現在、電動自転車の後方に付けるサイクルトレーラー(けん引カート)が普通に販売されていますが、過度に負担がかかることによりモーターが故障する高リスクは必ず考慮したうえで利用してください。
4.鍵の開錠を忘れない!
特に3人乗り対応の20インチ子供乗せ電動自転車を利用している方に多いですが、鍵がかかったままスタンドを上げてスポークを破損させたり、折ってしまったりすることがあります。1本くらい折れていても大丈夫だろうと思いがちですが、折れた周辺のスポークが2本3本と折れやすくなったり、バランスが悪くなり車輪全体にダメージが発生する場合もありますので、万が一スポークが折れた際は早めの修理をおすすめします。
5.スイッチはやさしく押す
電動自転車のスイッチパネルは防水加工されているため、基本的には浸水しません。しかし、爪先でパネルボタンを押すと徐々に傷んできます。また、2段式駐輪場の上段を使っている人が自転車を下すときに、下段の電動自転車のスイッチパネルを偶然壊してしまう。傷んだ部分から雨水が侵入して電源が入らなくなるケースは多いです。
出来るだけ傷をつけずに大事に使いたい方は、スイッチパネルのカバーが1,000円前後で販売されていますので利用するとよいでしょう。
電動自転車は高額な商品ですが、生活必需品でもあり、いざ故障して修理の際に思っていたよりも金額がかかると感じて躊躇する人が多いように思います。当然出来るだけ余計な故障を避けて、長く使えるのが理想ですよね。
電動自転車を長持ちさせるコツを紹介してきましたが、大事に使うことと同時に定期的なメンテナンスも大切です。メンテナンスについても紹介したいと思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。